問題解決 思考

QCストーリにおける問題解決のアプローチの違い

QCストーリにおける問題解決のアプローチについて説明します。

問題解決の4つの領域

問題解決は以下の4つの領域に分類されます:

  • 現状打破
  • 原因究明
  • 魅力的品質
  • 新規業務

これらは「従来からの業務」と「新しい業務」、「当り前品質」と「魅力的品質」の2軸で区分されています。

3つの問題解決アプローチ

問題の性質に応じて、3つの異なるアプローチがあります:

  1. 問題解決型(Why型)
  2. 施策実行型(How型)
  3. 課題達成型(WHAT+HOW型)

各アプローチの具体例

問題解決型(Why型)- 原因究明

例:製造会社での製品不良率急増

アプローチ:

  • データ分析
  • 従業員へのヒアリング
  • プロセスの可視化

具体的な行動:

品質管理チームが製造ラインを詳細に調査し、新しく導入した部品が
規格外だったことを発見。部品の交換により不良率が改善。

施策実行型(How型)- 現状打破

例:小売店の売上減少

アプローチ:

  • 既存データの分析
  • 新しい販促策の立案
  • 店舗レイアウトの改善

具体的な行動:

マーケティングチームが新たな販促キャンペーンを企画。SNSを活用した
情報発信と店頭でのイベント開催を組み合わせて実施し、集客力向上。

課題達成型(WHAT+HOW型)- 魅力的品質・新規業務

例:テクノロジー企業の新スマートホームデバイス開発

アプローチ:

  • 市場調査
  • ブレインストーミング
  • プロトタイプ開発

具体的な行動:

開発チームが音声認識と環境センサーを組み合わせた新しいスマートスピーカーを企画。
エネルギー効率の最適化と室内環境の快適性向上を両立する製品の開発に成功。

まとめ

  • 問題解決型(Why型):原因不明の問題に対して、根本原因を突き止める
  • 施策実行型(How型):問題の原因は分かっているが、具体的な解決策の実行が必要
  • 課題達成型(WHAT+HOW型):新しい価値創造や未知の領域に挑戦する際に適している

実際の業務では、これらのアプローチを柔軟に組み合わせることが重要です。状況を正確に把握し、最適なアプローチを選択することで、効果的な問題解決につながります。

組織全体でこれらの問題解決の枠組みを共有することで、より効率的かつ創造的な問題解決が可能になるでしょう。

-問題解決, 思考